丈夫で育てやすいセキセイインコ?
オカメインコのリンゴちゃんが夏の終わりに亡くなった。突然の死。鳥は自分の不調を驚くほど上手に隠すので、気付いた時には手遅れのことが本当に多い。不調を見抜けなかった私は飼い主として失格だったかもしれないのだけれど、実はこの秋、鳥の居ない生活の寂しさが爆発して新たにセキセイインコをお迎えすることになった。
その昔、私はセキセイインコを大量に育てて知人に里子に出す小学生だった。しかし里子に出す先も尽き、自ら下駄箱を改造して大きな鳥小屋を作って、そこで飼育するようになり、しまいには何羽飼っていたのかよく分からない程の大所帯になっていた経験がある。長い止まり木にズラッッと並んだ姿はそりゃぁ壮観だった。今思えば親にとってはものすごい迷惑だったろう。その経験から私の中でセキセイインコは「丈夫で育てやすい」というイメージしかなかった。
ところが久々にセキセイインコを迎えてみると、以前とは事情がかなり違うようなのだ。どこのサイトを覗いてみても「メガバクテリアに注意しろ」と書いてある。メガバクテリア?私がセキセイインコを育てていた昔はそんなもの無かったぞ、と調べると、今はメガバクテリアに感染していない鳥を見つける事の方が困難なんだとか。
『メガバクテリアはカビの一種で1980年代にアメリカで発見されて以来、爆発的に世界に広がった病気。親鳥から餌をもらう際に雛にも感染してしまう。嘔吐、吐血、下痢の症状が出て、死につながる事も多い。早期発見、早期治療が大切。お迎え後は早めに鳥の健康診断へ連れてゆくこと。』
なるほど、と納得した私は鳥を診てくれる動物病院を探し出し、早速この子を連れていき検査してもらった。結果。
陽性!!!
やっぱりほとんどのセキセイインコに蔓延しているのだなぁ。。。抗生物質のお薬を三週間分もらって、診察台とお薬代で4千円払って帰宅したのだった。
お金の話はあんまりしたくはないんだけれど、セキセイインコってお安く手に入る鳥さんなんだよね。うちの子も4000円でお迎えした。そこへきてこの病院代4000円プラス。結構痛い出費だなぁと思ってしまった。うちの子はこの3週間の投薬でメガバクテリアはいなくなったのだけれど、更に投薬期間が延びる可能性もあったし、生体代金が安いからって安易に生き物は買えないなぁと、しみじみ思った。幸い雛のうちにやっつけておけたので、あとは健康面に気を使って、頑丈な鳥に育てる努力をしていこう。